ゆらぎ市立図書館書庫 このページをアンテナに追加 RSSフィード

 | 

20071120 Tue

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1170432123/590-591 22:49 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1170432123/590-591 - ゆらぎ市立図書館書庫 を含むブックマーク はてなブックマーク - http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1170432123/590-591 - ゆらぎ市立図書館書庫

その話、乗ったぜ。

ティム・ジョーンズVSローゼンベルク戦を朗読ということなので、発話しやすいように手を加えてみます。

というか、脚本の形に起こすというか。

作者様には事後承諾となりますが…。

    「第五試合:炎と炎」


ナレーター 彼の人生は、常に炎と共にあった。ティム・ジョーンズは炎の鬼神ピュクティエトを熱心に信仰しており、また狂気的な放火犯でもあった。彼は三歳で万引きを覚え、四歳で放火を嗜み、五歳で人体発火を起こして、全身に大やけどを負って二目と見られぬ姿になった。しかし、悲劇は彼から炎を遠ざけるどころか、ますます彼を炎の魅力に取り付かせた。熱く燃え上がる情熱的な抱擁と破壊。炎こそ世界の真実と信じた彼は、発火能力を自ら習得し、世界各地を巡って放火を繰り返すようになった。仮面(チャンカル)の民であると身分を詐称し、その素性を隠して放浪する事二十年。あるとき彼の前に、キュトスの姉妹のナンバー8、ビークレットが現れた。

ビークレット あなた、炎は好きかしら?

ナレーター こう言って、彼を星見の塔へと導いた。


ティム 【聖絶の神火】!! ゴー! ファイア!!

ナレーター 奇天烈な叫びと共に爆炎が闘技場を埋め尽くす。一切を容赦せずに焼き尽くす火力の奔流がフリードリヒ・ローゼンベルクの周囲を覆った。

フリードリヒ くっ……先手を取られた!

ナレーター 自分と同タイプの敵であるからこそ、その暴力的な炎は、彼にとって致命的な局面を招く。

ティム どうだい? こいつさえあれば「どの敵から狙っていこう」なんて悩みとはオサラバだ。迷ったら「聖絶の神火」。何せこいつは、敵が多ければ多いほどオトクになるんだからね。パンゲオストライクもたじたじさ! その上今なら一定の確率で「炭化」までついて、たったの998エルで発動可能! ワーオ! 言ってる僕の方が驚いちゃったYO!!

ナレーター 意味不明なことをわめきたてる対戦相手の名を、ティム・ジョーンズという。

フリードリヒ ちぃっ……。

ナレーター 舌打ちし、白熱する両腕で熱の奔流を打ち払う。輝く両手に宿るは灼熱。彼もまた、炎の使い手だった。


ナレーター 第五試合。戦いは、発火能力者同士の戦いであった。

フリードリヒ はぁっ!

ナレーター 剣を抜き放つ。達人級とはいかぬまでも、素人に遅れを取ることはないと自負するフリードリヒの剣術は、大気を切り裂いていく。燃え盛る炎を断ち、道を作り出す。開けた視界の先に立つのは、仮面の狂人。

フリードリヒ 喰らえっ!

ナレーター 解放された炸撃〔フォイアァリス〕の一撃が斬撃と共に繰り出され、ティムの胴を切り裂く。

フリードリヒ やったか?!


  一瞬の間。轟音が静まり、


ティム やったか?! ってのは負けフラグだぜ、オッサン!!

ナレーター 飛び上がるティムの影が見えた。それを負うようにして舞い上がる爆炎。融解する闘技場の中。二つの炎が、再び激突する。


ナレーター 彼はその力の強大さにも関わらず、日常ではその能力による恩恵をまるで受けていなかった。あの時、彼の目の前に現れたその女は、彼をこう評価した。

バイビブロス (淡々と読み上げるような声で)属性、炎。生体発火現象を自在に発現することが可能な能力から。異名、イフリート、あるいはフランベルク。能力を知るもの達の印象から。武装、フランベルク、あるいはフランベルジェ。彼の属性との言理的相性の良さから。

ナレーター キュトスの姉妹、ナンバー68。権刃のバイビブロス。奇異なる男装の麗人は、かく語る。

バイビブロス 力を! 存分に振るいたいと思ったことはないかね?! 君のその両腕に宿る熱き炎! それをっ! 燃やし尽くす為っ、血潮を滾らせようと! 真っ向から迎え撃つ、迎え撃てる相手に向けて! 全力で解き放つ時がこないかと! 待ち望んだ経験は?!

ナレーター 彼、フリードリヒ・ローゼンベルクは、初めは呆然とした。常軌を逸した勢いと口調。されどその熱意は、熱さは彼の胸を確かに揺さぶった。彼は返事が出来ぬままに。バイビブロスは返事を待たずに。

バイビブロス 無論、あるのだな?!

ナレーター 彼女は決め付けた。フリードリヒは何か言おうとして、しかしそれをやめた。

フリードリヒ (モノローグ)自分には果たして、ここで引く理由が、申し出を拒絶する理由が、あるのだろうか?

バイビブロス ならば付いてきたまえ! 君の炎を燃やすべき場所を、私は用意してやれる!

ナレーター そうして、バイビブロスは彼を星見の塔へと導いた。


ナレーター 波打つ炎のような刀身が揺らめく。戦場。そう、ここは戦場だ。フリードリヒ・ローゼンベルクは平凡な人間だった。故に戦いなどには縁が無い。平凡な企業に勤め、善良な社会の歯車としてその生涯を全うする。能力はそのおまけ程度の意味しかもっていなかった。……だが。今、この場所は。確かに戦場だった。

フリードリヒ 燃えろっ!

ナレーター ぶつかり合う灼熱と灼熱。拳と拳が大気を撓ませ、薙ぎ払った剣が仮面の男の肉を抉り裂いていく。今、彼が立っているその場所は紛れも無い戦場なのだ。剣が燃える。拳が燃える。大地が燃える。大気が燃える。フリードリヒ・ローゼンベルクは今、生涯の戦場に立っている。それは平凡な日常を生きる彼が選択した、唯一の岐路だ。運命という名の旅路における、たったひとつの分岐路だ。力を持って生まれた者が、力を振るうことを許さなかった環境で、それでも必要としたその力を振るおうと決意した。燃えろ、と男は念じた。燃やし尽くせ、と男は叫んだ。薪をくべるのは彼の心だ。燃え上がることすらできなかった、これはそんな能力を存分に振るえる最初で最後の祭りそのもの。ならば、と男は思う。

ティム&フリードリヒ この灼熱は、きっと今喜びの声を上げている!

ティム ヒャホオオオォォ!!!

フリードリヒ ハアアァァァァ!!!!

ナレーター 走る。戦場を疾駆する男が二人。片や剣鬼。炎を纏う鬼人が一人。片や狂人。炎を束ねる魔人が一人。振るうその熱は互角。ぶつかり合いの果て、衝撃と共に戦場は閃光と粉塵に包まれる。


  とてつもない轟音。それがだんだん静まってゆく。


ナレーター 全ての音が途絶え、最後に立ち上がったのは。

魔女 勝者……。

ナレーター 判定の声は高らかに響く。

魔女 ティム・ジョーンズ!!(歓声)

ナレーター 高く振り上げられるはずの片腕を切り落とされて。満身創痍の狂人は、倒れ臥した男を見下ろして・・・、

ティム (小さく鼻で笑い)

ナレーター そしてすぐ、気を失って崩れ落ちた。

  • 【聖絶の神火】の読み仮名募集中
  • ナレーターにはかなりの演技指導をするかもしれません
  • 女キャラぜんぶ私が読むのでも構わないけど
  • SE多用しないとおもしろくないかも……

スロウリィスロウリィ2007/11/20 22:58実はこっそりラナさんのスレ覗いてました。
こういう発想は無かったので、面白いと思います。(これってホントにやるんじゃなくてシミュレーションですよね?)
あと例のアレは、せいぜつのしんか、だとおもいます。ひじりだちのかみび、の方も捨てがたいですが。
適当な英訳付けてみるのも面白いかと思います。

sillatsillat2007/11/20 23:07いらっしゃいませ、こんばんはです!
一応シミュレーションのつもり、このまま軌道に乗っちゃえばほんとの企画にもできなくはないです。
例のアレは「ダブルイラプション」とか仮で考えてました。あくまでも仮。
センスいいのがあればそれを採用なんですけどね。技名はやっぱりカタカナ系がいいかなー。

 |