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パンゲオン

パンゲオン

(1)幻獣として

世界の素。

非常に巨大で無数の頭を持つ幻獣。この頭を切り分けることで各種の動物が生まれ、その身体を切り開くことで大地が誕生した。世界創造以前の状態を指すこともある。

原初の荒野?に生息していた。どうやって生まれたのかも、いつからそこにいたのかも分からない。

 やがて神々はパンゲオンを見上げて言った。
「この頭どもは、あるものはあちら、またあるものはこちらと、互いが引っ張りあって少しも動けない有り様だ。助けあいゆずるどころか、他の頭を噛み砕いてやろうと怒り叫んでいる。そんなにも他の頭が邪魔ならばそれぞれ切り放してやろう、そして望み通り、互いを食らうがいい」
 そうしてまず、鷹がパンゲオンから切り出された。空を飛ぶもので鷹が最も気高いのはこのためである。次に豹がパンゲオンから刳り貫かれた。地を走るもので豹が最も素早いのはこのためである。馬、虎、狼、鹿、猪と次々に取り出され、そして不協和の罰として互いの肉を食らうことを宿命づけられた。
 しかし、この動物たちにはいる場所がなかったので、神々はパンゲオンを切り開いてそれを大地とした。
 ところが、この大地には頭が一つだけ生えていた。他の動物を恐れて首を引っ込めていたために、見落とされたのである。
 こうして一番最後に亀が取り出された。地を歩むもので亀がもっとものろく、また石のような甲羅を体に巻き付けているのはこのためである。

 (『はじまりの物語』)

(2)武器として

(1)に由来する伝説上の武器で方天戟状。殺したものに生命を付与するとされる。