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只今きょむはゆらいでおります

4008-07-12「魔法少女カラナルちゃん」を元にした同人ゲームです! このエントリーのブックマークコメント

「夏は、スイカの季節。そして君は悪のだいまおう。」

うだるような夏、登校日の帰り道。突然そんなことを言い出す少女と出会った。

「スイカには利尿作用があるよ。だからお前もスイカ食べすぎておしっこべちゃべちゃになってしまえばいい!」

あたれ、と書かれたとても平ぺったいステッキでびしぃ!!と指さす、いや棒さしてきた先には、どう見ても僕しかいない。困ったもんだ。

「安心して。私はスイカバーに練乳はかけない主義なの。それだけは、あの縁側の昼下がりに誓ったから。」

少女はそう言ってきれいな緑髪のツインテールを外すと、あたれ棒ステッキの両端に装着した。そして棒の真ん中をパピコっと折る。髪はガションガションと多段変形して、気がつくとそれは2つの巨大スイカバーになっていた。

「体のどこかに・・・当たってくれぇえええ!!!」

昨日の夜3時までやってた戦国無双に出てくる女武将みたいな構えで、見ず知らずの少女が突進してくる。あー、どうやら僕はここんとこのゲームのやりすぎとこの暑さでかなり脳みそをやられていたらしい。

一瞬の交叉、無数の太刀筋。気がつくと僕の背後に少女がいて、それを追いかけるように風が吹いた。スイカバーで冷やされた、心地よい風だ。別段それで僕が17分割されるとか服だけが切られてふんどし一丁になるとかそういうことは一切なく、僕にはスイカバーのしみひとつ付いていなかった。よかった。もしあれで練乳がたっぷりとかかっていたら、白濁液のひとつやふたつ顔にかかってもおかしくない。

「どうして・・・どうして当たらないの!!あんなにスイカバーを買ったのに!!スーパーを回って回ってやっと8128本かき集めたのに!!」

やれやれ、そんなことだろうと思った。僕はなるべく声を落ち着かせて言った。

「なぁお前、スイカバー6本セットで買ったろ。メロンバーと半々のやつ。あれ、当たりとかそういうのないから。あと単品のスイカバーのプレゼントキャンペーンの方ももうとっくに終わったと思うぞ?」

「き・・・気安くお前って呼ぶな!私には魔法少女カラナルちゃんっていう名前がある!もしも貴様がよかったら、”すーちゃん”って呼んでくれてもいいよ?でも勘違いするな。私は、『スイカに死を』なんて言う奴に容赦などしない・・・!」

そういって少女は溶けるように消えた。何だったんだろう。しばらくすると、蝉の鳴き声が蘇ってきて、不意に暑さと、さっきの風の心地よさを思い出した。

そういえば、担任のルシフェンリル=金城=ウリアッ上先生が、新学期から転校生が来るとか言ってた。・・・アイツじゃないことを祈るばかりだ。

「スーちゃん、か・・・」

どこか聞き覚えのあるその言葉に引っかかりを覚える。しばらく考えたけれど思い出せない。入道雲の広がる空を見上げて、僕はぽつりとつぶやいた。

「それ多分『スイカに死を』じゃなくて、『スイカに塩』だろ・・・」

僕らの夏は、まだ始まったばかりだ。



(続きませんもうやりません。)

CorundumCorundum2008/07/17 21:00続かないことに安心(なぜ?)しつつ面白かったです(笑)
スイカでこんなにネタがっ!

dottokyomdottokyom2008/07/22 18:03うわぁぁコメント気付かなかった(汗
カオスすぎてネタなのかマジなのかよく分からない文章ですが面白いと言って頂けると嬉しいです。

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