脚のないはてなガラス(BoB flicker side) このページをアンテナに追加

2007-10-28

[][]ゆらぎ学園帰宅部 ゆらぎ学園帰宅部 - 脚のないはてなガラス(BoB flicker side) を含むブックマーク はてなブックマーク - ゆらぎ学園帰宅部 - 脚のないはてなガラス(BoB flicker side) ゆらぎ学園帰宅部 - 脚のないはてなガラス(BoB flicker side) のブックマークコメント

夜の寄宿舎、その薄暗い廊下の隅で、数人の女生徒が人目を避けるようにわだかまっている。彼女たちは寄宿舎の外へ出る扉の鍵を開けようとしているが、拝借してきた鍵束の鍵はどれも合わない。恐怖と焦燥の中、ひとりの少女が口を開く。

「ねえ! 本当にこの鍵で開くの! 間違ってるんじゃないの?」

鍵束の少女は確信をもって応える。

「間違いないよ! 前はこの鍵で開いたんだから!」

「でも全然空かないじゃない!」

それは呪いめいた言葉。帰宅への確信をゆるがせる言葉

「うるさいわねっ……大丈夫なんだから! 間違いないんだから!」

疑念が真実であれば彼女たちの命運は決する。だからそれを認めるわけにはいかない。鍵束の少女は震える手で何度も何度も同じ鍵を錠前へとねじりこむ。ガチガチガチ。噛み合わない手触りが焦燥を煽る。

そのとき見張りの少女が肩を震わせた。

「ねえ、こっちに、誰か来るよ……」

「――!」

ひたひたと少しずつ近づいてくる足音、薄暗い廊下の中でひらめく光。あれは懐中電灯、夜間警備の巡回。

「いそいで早く!」

「わ、判ってるわよッ!」

力任せに鍵をねじる。ガチン! 強くねじ込まれていたバネが外れるような音と共に、錠前が外れる。

「やった!」

だがその音は、深閑とした深夜の廊下には大きすぎた。

「誰だッ!」

少女たちを照らすビームライト。その向こう側にいる黒く獰猛な陰。少女たちは本能的に硬直する。死と恐怖の象徴を目前に、しかし鍵束の少女はひるまない。

「みんな、逃げてッ!」

錠前の外れたドアを開け放ち、叫ぶ。その声に我を取り戻した少女たちは、一散にドアを出て外へと走り出す。

「待て、貴様等ッ、待たんかッ!!」

叫びを上げて少女たちを追わんとする警備員の前に、鍵束の少女は踊りかかった。足元に敢然とタックルし、警備員を転倒させる。

「なにをするか貴様ァーッ!!」

警備員は足元にしがみついた少女を空いた片足で蹴りつける。だが少女は離さない。

「あんたなんかに、私たちの帰宅の邪魔はさせない! させるものかーッ!!」

少女警備員の脚にしがみついたまま、その太股に渾身の力で噛み付く。鋭い痛みに警備員が叫んだ。

「この帰宅部がーッ!! 虫以下のゴミくずの分際で、抵抗するかッ!!」

腰に差していた警棒を抜き、力任せに少女の頭へ振り下ろす。何度も、何度も。常人なら頭蓋骨骨折は免れない打撃を受けながらも、少女はあくまでしがみつき続ける。

『絶対に帰宅の邪魔はさせない――させるものか! 家に帰る。この閉じられた檻から出て、家に帰るのがあたしたちの目的なんだからッ!』

ぐしゃり。硬い殻が砕けるような音と共に、少女の意識は暗転する。その頭から赤黒い血が滴り落ち、警備員の脚を伝って、リノリウムの床を染めていく。

警備員少女の手を振りほどくと、腰の無線機を取り出し、連絡を取った。

警備員21号から警備本部、帰宅部連中5名の脱走を確認。1名はしとめたが、残り4名は校庭へ逃亡。送レ」

『こちら警備本部。了解。各歩哨所に警戒態勢を発令。追跡部隊を出す。警備員21号は確保した帰宅部員を回収し本部へ帰還せよ。送レ』

「了解。通信終了」

警備員無線機を腰のポーチにしまうと、倒れふした少女の両脇を掴んで引き起こし、そのまま引きずるようにして去っていく。

「くそ、手間を取らせやがって――」

後に残るは、月明かりに照らされた血だまりだけ。

「で、結局逃亡者の行方は?」

電子機器に囲まれた警備本部のオペレータールームで、警備部長は当直司令に問う。深夜の逃亡劇に安眠を妨げられたため、その口調には棘がある。性残酷な警備部長の性質におもねるように、当直司令は応えた。

寄宿舎内で1名制圧、校庭内で4名制圧。いずれもレベル1からの再教育となります」

「はっきり『殺した』といいなさいよ」

棘のある警備部長の台詞に、当直司令は肩をすくめた。

「この学園で生死に意味があるとすれば、レベルリセットくらいしかございませんので。無論、今度は帰宅部などに入らないよう、徹底的な再教育を施していきますが」

警備部長は柳眉を顰めたが、しかしそれ以上の追求は諦めた。なにしろ眠い。事が収まったのであれば、あとは当直司令に任せて、二度寝したいところなのだ。

「ご苦労。だけど、このような失態は可能な限り謹んでもらいたいわ。私の安眠を妨げるものなど、この学園にあってはならないのだから」

「もちろんでございますとも」

慇懃に頭を下げる当直司令には眼を向けず、警備部長はきびすを返して立ち去った。

「――ったく、そんなに安眠が大事だったら、そもそも帰宅を許せばいいんじゃないか?」

警備部長の背中を見送った後、当直司令はそうつぶやく。

だが、それは不可能だ。

ゆらぎ学園には「外部」がないのだから。

設定

ゆらぎ学園帰宅部とは、帰宅を禁じる校則にはむかい、何が何でも帰宅をしてみせるという強い意思の下に結集した、脱走のプロフェッショナルたちである。モットーは「ひとりは皆のため、皆はひとりのため」。帰宅可能性の高いものを逃がすために犠牲的な行動を取ることは、帰宅部員にとって義務であり栄誉であるといえる。

その活動の性質から、彼女たちは通常どのクラブにも所属しない平凡な生徒を装っているが、地下で脱走のためのさまざまなテクニックとタクティクスを練磨している。帰宅部の脱走においては、その生命が保証されることはほとんどないため*1、脱走に赴く帰宅部員たちは、次の世代の帰宅部員たちに自らの編み出したテクニックとタクティクスを伝授していくこととなっている。すでに数世代に渡って蓄積されてきたこれらの経験は、帰宅部の大きな武器となっているが、一方で警備側の警備強化をももたらしており、いたちごっこといえよう。

なお、帰宅部員のうち「真に帰宅したもの」として語られるのは、今は失われた超越理論をもって次元の狭間へと消えた岐阜本光健だけであるが、彼は帰宅部の理想を体現したものとして、多くの帰宅部員の象徴となっている。しかし一方で、岐阜本は帰宅したのではなく次元の狭間に消えただけとする意見もあり、その評価はいまだ不安定である。

*1:とはいえ、死亡してもレベルリセットされるだけなので、それほど深刻な問題ではないが。

2007-10-27

[][][]ゆらぎ学園メタゆらぎ学園メタ部 - 脚のないはてなガラス(BoB flicker side) を含むブックマーク はてなブックマーク - ゆらぎ学園メタ部 - 脚のないはてなガラス(BoB flicker side) ゆらぎ学園メタ部 - 脚のないはてなガラス(BoB flicker side) のブックマークコメント

ゆらぎ学園メタ部とは、学園内におけるメタテキストの流れを読むと共に、それを書き換えることでメタレベルでの優越性を保持する異能者の集団である。メタテキストとは、このゆらぎ時空をひとつの物語体系として読んだ場合の表現であり、メタテキストを読むというのは、すなわちゆらぎ時空の流れや、その中における自他の役割を読み解くということである。そして、それを書き換えることにより、自らを特別な存在となすのだ。

その方法論として彼らは「メソッド」と呼ばれるメタ言語魔術を用いる。世界そのもののあり方を決定付けるメタテキストコードであるメタ言語を用い、メタテキストを読み、書き換える、これが彼らに与えられた異能である。彼らの放つメタ言語ひとつで、これまで主人公であった存在がただのモブキャラになり下がったり、ただのモブキャラ勇者としての役割を与えられたり、あるいはミッタケの創造物に成り果てたり、総受けでァツーィ! になったり、その効果はさまざまであるが、一般的な世界においてはきわめて強力な技能といえよう。

ただ、ゆらぎ学園において彼らの力は著しく制限されている。ゆらぎ学園においてはメタテキストは単一ではなく、言理の妖精と呼ばれるメタテキスト介入存在が複数存在し、彼らの記述によってメタテキストは常に改変されていく。メタ部員もまた、その桎梏から逃れることはできない。ゆえに、ゆらぎ学園の一意的な定式化を目指すメタ部にとって、最大にして最終的な敵は、ゆらぎの神話をつむぎ続ける無数の言理の妖精たちそのものであり、彼らはそれに取って代わらんと、日々無駄努力に邁進している。

代表的能力

そのほか「圧倒的楽園(パラダイス・オブ・サッフォー)」酒々井薫奈緒子、「絶対邪気眼アブソリュートゼロ)」岐阜本四郎二郎などの使い手を擁するが、これについては機会があれば記述したい。

2007-10-09

[][][]ゆらぎ学園萌理部 ゆらぎ学園萌理部 - 脚のないはてなガラス(BoB flicker side) を含むブックマーク はてなブックマーク - ゆらぎ学園萌理部 - 脚のないはてなガラス(BoB flicker side) ゆらぎ学園萌理部 - 脚のないはてなガラス(BoB flicker side) のブックマークコメント

ゆらぎ学園萌理部。それはゆらぎの神話世界のいずこかに存在するゆらぎ学園内部で発生する、あらゆるゆらぎ事象を萌え理論的に解明することを目的とした非公認活動組織である。本来的にカオス概念空間であるゆらぎ学園における秩序の構築者としての自負を抱いているが、その活動もまたゆらぎ概念の中に包含されるものであることに気づいていない辺りが微妙お茶目インテリジェントヲタ集団である。

彼らがこのゆらぎ学園の概念調律と定式化のため建造した最終兵器こそ、現部長sirouto2.0である。sirouto2.0はあらゆる概念を枠に囚われない素人の発想で調律・定式化することを目的として建造された汎用萌型決戦兵器siroutoのアップデート版であり、つまりはメカであり、それゆえにメカ部長、通称めかぶと呼ばれているのだが、本人の前でそれを公言することは死を意味している。ちなみに前部長siroutoは魔法少女きゆらとのゆらぎ=萌理事象界面における概念戦闘でメビウスゼロの直撃を受け概念崩壊を起し事象の地平線へと崩落していったのだが、その破片をサルベージし、戦訓を元に再構築されたのが現部長sirouto2.0であり、まあ、要するに私は3人目、ということらしい。数が合わない? ほっとけ。この過程においてsirouto2.0は前部長siroutoの3倍媚び度がアップし、40%ダウンサイジングされ、りっぱな人外幼女と化したのであるが、戦闘力は200%アップされており、きたるべき対きゆら決戦においてその真価を発揮するであろうことは想像に難くない。が、きゆらと戦う前にやるべきことはいくらでもあるだろうお前たち、というのは云わない約束である。本筋から脱線してやりたいことをやるのはヲタの習性であり、それはたとえインテリジェントヲタでも変わらないのだった。

追記

萌理学園とのクロスオーバーってありでしたよね?

ElaineElaine2012/08/14 15:08Oh yeah, falbuous stuff there you!

heqvglcisbheqvglcisb2012/08/14 23:57ei1uJD <a href="http://segthaqukfwh.com/">segthaqukfwh</a>

ccxcnuiccxcnui2012/08/16 00:08WzP3l1 , [url=http://bzheqnbczofq.com/]bzheqnbczofq[/url], [link=http://xmkqkfflakom.com/]xmkqkfflakom[/link], http://taryipzwylcd.com/

ukquryessqukquryessq2012/08/16 13:55loT7I7 <a href="http://yqcypewoioqp.com/">yqcypewoioqp</a>