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深淵ランダムドア このページをアンテナに追加 RSSフィード

いんふぉめーしょん。多すぎ。

TCG紅白戦のルールはこちら。試合会場はここ。 本家TCGについてはファイアマインドの住み処へ。

パンゲオン・ライオット参加中。インデックスはこちらです。   。いんでくすはこっちです。  

2008/06/06 (金)ライオット11

A-08 弟賢者 A-08 弟賢者 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-08 弟賢者 - 深淵ランダムドア A-08 弟賢者 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


シモンズはパンゲオンライオットに消極的だった。

それは本来なら許されることではなかったが、彼の姉であるマーシクフ・マグヌスが彼より優秀な賢者であるとされており、彼女もテリオンだったことから彼は使命から半ば解放されていた。

だが姉がアリスに挑み、敗北した事でその使命は復活する。

彼の姉はまだ諦めていなかったが、賢議会は弟のシモンズに白羽の矢を立てた。

その役目は、差し違えてでもアリスを殺すこと。







B-08  読書兎 B-08  読書兎 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-08  読書兎 - 深淵ランダムドア B-08  読書兎 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


シモンズ・マグヌスは少女ではなかったが、テリオンとして覚醒した。

言理戦争の開始を予見した彼の両親とマグヌスの賢者達が、彼が生まれる前に世界を騙す為のあらゆる改造を施したのだ。彼は少年でありながら少女としての資格を持ち、またテリオンの力にも目覚めていた。

「調子はどうだ?」

「とてもおもしろいわ」

シモンズは未だ自分の屋敷を出ることが出来ずにいた。それどころか屋敷に別のテリオンを招き、本などを読ませている。これが一族に知られればどんな処罰を受けるかわかったものではない。だが敵意のない、というかもしかしたら敵意がなんなのかも知らないかも知れない少女を相手に何かをする気にはなれなかった。

兎の耳を持った獣、オーシャットはここに来て以来ずっと本を読んでいる。この屋敷にはシモンズが育つ課程で必要になったあらゆる書籍があった。全て読み切るのには一年以上かかるだろう。まさか一年もここにいるわけではないだろうが……と、シモンズはオーシャットへ何度目かの質問をした。

「君はこの後どうするつもりなんだ。ここで本を読めば色々なことを知ることは出来るだろうが、君にはしたいことや、しなければならないこともあるんだろう」

「いいえ、そういうものは今のところ無いわ。でもする事を探してみたいとは思っているの」

シモンズは考えた。偉大なる姉がアリスに負けたこと。そして姉に劣る自分が言理戦争で出来ることとは何なのか。

自分に与えられた役割はアリスを殺すこと。

自分に授けられた力は悪魔の力。

役割はいい。姉に出来なかったことが自分に出来るとはどうしても思えない。役目のことは忘れよう。

なら自分のしたいことは……何だろう?

自分に出来ることは。

(……この兎の様に、それを探してみるか?)

その考えは、何もせず屋敷にいるよりは良い事だろうと思えた。

ゲスト



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