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深淵ランダムドア このページをアンテナに追加 RSSフィード

いんふぉめーしょん。多すぎ。

TCG紅白戦のルールはこちら。試合会場はここ。 本家TCGについてはファイアマインドの住み処へ。

パンゲオン・ライオット参加中。インデックスはこちらです。   。いんでくすはこっちです。  

2008/05/06 (火)らりあっと

第1話 温泉と海と乙女達 第1話 温泉と海と乙女達 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - 第1話 温泉と海と乙女達 - 深淵ランダムドア 第1話 温泉と海と乙女達 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


8の獣はかつて屠殺彦であったものだ。雷にうたれることで突如分裂してしまった屠殺彦は別々の方を向いていた為お互いを吸うことなく分離した。別れたうち小さい方の屠殺彦は一定量吸うと分裂してしまうという特性を持っていた。

一方怒れる16の獣まつりは、肩がぶつかった拍子に沙羅双樹を発動しそうになってしまう自分に嫌気がさしていた。ある日とうとう相手の首の皮一枚の所まで刃が進んでしまったことで限界を感じたまつりはストレス解消の為に温泉地へ向かった。

温泉地を監理しているのは鈴木さんだった。お土産の手持ち豚を買わないと決して帰してくれないという評判の管理人だったが、まつりは豚は嫌いではないので気にしなかった。

更衣室で着替え、露天風呂に入ろうとすると丁度デスキャベツが出てきた。ここは混浴だったのだ。ただし更衣室は別々で、ここは女性用だった。

まつりは決して自ら攻撃しないという誓約をこんな所でも守ってしまう自分が誇らしいやら馬鹿らしいやらで泣きながら服を抱えて自室に帰り、布団にくるまった。八つ当たりのおかげで枕には穴が空いた。

まつりが更衣室を飛び出したとき、丁度フィアマも更衣室へ入ろうとしていたところだった。

泣きながら走り去るまつりを見たフィアマは、次に立ち尽くすデスキャベツを見た。

デスキャベツは星になった。

どこまでも吹き飛んでゆくデスキャベツは途中でクロネに巻き込まれる。しばらく回っていると荒れ狂う風の中を器用に移動してくる千代子と対面した。卓袱台と冷たいお茶を出されたデスキャベツは感心し、意気投合した2人は夜遅くまで語り明かした。

翌日、フィアマの誤解を解くにはどうしたらいいかという話をしたあと、温泉に戻してあげるとの千代子の申し出を受けたデスキャベツはクロネの遠心力を利用し吹き飛ばされた。

屠殺彦は3体に増えていた。屠殺彦が分裂した後自分を吸わない確率は適当に計算して約10%といったところだ。単に分裂した時にお互いがお互いを補足していないことが重要なのだ。

3体のうち1体はメテオラと遭遇したせいで素粒子になるまで殴られた。サイズの小さい屠殺彦ではメテオラに敵うわけもなかった。

残りのうち1体は海に突き当たり、海をひたすら吸っていた。ハルシャニアがそれを見つけてとても嬉しそうにしていた。

ハルシャニアは初めて仲間が出来たと思い、嫌なことがあるといつも屠殺彦のいる海岸に行くようになった。

ある日ヘリステラがいつものように「そろそろ身を固めたらどう?」とお見合い写真をもって来た時つい「順番から言えば姉さんが先でしょ」と言っってしまった。大喧嘩になった。

見かねたワレリィが扉で逃がしてくれたが、どうにも落ち着かない気持ちだったのでいつもの海岸に行くハルシャニア。すると、いつでも海を吸っていたはずの屠殺彦がいなくなっていた。

ハルシャニアは必死で屠殺彦を探した。確かに最近忙しくてここに来ることはなかったけれど、だからって急ににいなくなるなんて!

海岸をくまなく探しても見つからず肩を落として元の場所に戻ってきたハルシャニアは、海の色がいつもと違うことに気がついた。

この色は……あの人の色だ!

屠殺彦はついに海になったのだ。先を越されてしまったことは少し悔しかったが、屠殺彦が変わらずここにいてくれたことが嬉しかった。

そのすこし緑色に染まった海の上にリジェネレイトスライムが漂っていた。相手をまわりの空間ごと取り込み、三日かけて「内側」を埋めるようにゆっくりと増殖していく彼(?)だが、今回は七日近くも内側が埋まらないのでいい加減本能レベルで飽きていた。ついに諦め、中身を吐き出した途端その中身はイライラが頂点に達し、呪いの剣を二閃した。三重の霧の防壁でリジェネレイトスライムの生命吸収を抑えていた水の斥候りもらだった。

2人しかいないのでサイコロがあまり降られずイライラが溜まりにくかったのが幸いしていたのだが、解放された瞬間イライラが150を超え、プランが変更されてしまったのだ。HPが1しかないりもらは最初の一閃を報復で返され、倒れてしまった。しかしリジェネレイトスライムはりもらには懲りたのかそのまま海を泳いで去っていった。

温泉宿二日目。

余計にストレスを溜めたまつりは今度こそゆっくり温泉に浸かろうと強く決心していた。早朝廊下でフィアマと知り合ったまつりは既に昨日の痴漢男がこの宿にはいないことを知った。男を自分のかわりにぶっ飛ばしてくれたフィアマには感謝したが、キレやすい現状の私では友達にはなれないだろうと少し残念な気持ちになった。

まつりがのびのびと天然湯に浸かっている頃、分裂した三体目の屠殺彦はとうそうのけものウェバラナイエを追い回していた。

ひたすら恐怖から逃げ続けるウェバラナイエを救ったのは名前を失った騎士と商人だった。騎士が屠殺彦を引きつけている間に、商人がウェバラナイエを抱えて安全な場所へ移動した。しばらくすると騎士も無事に合流し、ウェバラナイエは深く感謝した。

ウェバラナイエがお礼に猫に伝わる宝の伝承を教えると、商人がとても喜び、さっそく行ってみようということになった。

露天風呂に落下した5の獣デスキャベツは温泉の津波を攻撃と認識したまつりに四分割された。



つづく。


デスキャベツ脱落。

屠殺彦2/3脱落。



キャラクター http://flicker.g.hatena.ne.jp/Niv-Mizzet/20071102

りもら http://19907.web.fc2.com/tcg_characters.htm#水の斥候りもら

ハルシャニア http://poti.atbbs.jp/flicker/potiboard.php?res=951

名前を失った騎士 http://flicker.g.hatena.ne.jp/yoakero/?word=%2a%5b%e3%83%95%e3%82%a3%e3%82%b7%e3%83%bb%e3%83%aa%e3%83%bb%e3%83%95%e3%82%a3%e3%82%b7%e3%83%bb%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%bc%5d

とうそうのけものウェバラナイエhttp://flicker.g.hatena.ne.jp/runa_way/20071108/1194549297




第2話 自然と緑は尊い感じ 第2話 自然と緑は尊い感じ - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - 第2話 自然と緑は尊い感じ - 深淵ランダムドア 第2話 自然と緑は尊い感じ - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


ザリスは生まれて初めてぺらぺらの薄い本が大量に売られているお店で買い物をしてきた帰りだった。

車椅子の膝の上で紙袋を大事そうに抱え、車椅子自体は魔法で動かしていた。日頃腕の力で車輪を動かしたりしない魔術師ザリスはいつまでたっても細い腕をしている。

周囲を気にしてきょろきょろとするザリス。挙動不審だ。しかし警戒の甲斐もなく、メテオラと遭遇してしまった。

ザリスは蒼白になった。今メテオラにやられてしまったら、この紙袋の中身を私が買った事が世間に知れてしまう……!

なんとしてもそれだけは避けなければならない。ザリスの脳は普段中二病思考している部分までもが現状打破に向けて高速回転を始めた。

りもらとの戦闘を終えたリジェネレイトスライムは鯨を補食したりしながら海洋を彷徨ううちに陸へと戻ってきていた。

リジェネレイトスライムの本能が陸の方が色々食える、と判断したのかも知れない。陸に上がる為に断崖絶壁の岬を垂直に昇るスライム。

その岬の上にはフリードリヒ・ローゼンベルクがいた。

彼は懐から取り出した封筒を地面に置き、重い石で抑えた。そして革靴を脱いで揃えて置き、岬の先の淵ギリギリに立つ。

飛び降りた。飛び降りた!

リジェネレイトスライムは突如落下してきたフリードリヒに巻き込まれる形で落ちてゆく。

そこへ、落ちる二つの影の後を追って更に落ちてきた者がいた。ヒーローソードだ。彼は今にも自殺せんとするフリードリヒの後ろ姿を見てしまい、ヒーローとして見過ごすことが出来なかったのだ。

しかしヒーローソードの手は届かなかった。2人はリジェネレイトスライムの上に落ちた。

温泉宿三日目。

結局二日目もゆっくりできなかったまつりは、怒りと哀れさで部屋の隅に丸くなっていた。痴漢は成敗したものの心の傷は癒されず、どうせ今日も邪魔が入るに違いない、などと決めつけていた。元々は明るい性格だったはずのまつりはもういろいろとぼろぼろになっていた。

しかしその姿をみかねた温泉地の主である鈴木さんからまつりんにサプライズ。

山奥にほとんど誰にも知られていない温泉があるという話を聞いたまつりは嬉々として……という風には到底見えないむしろ鬼々とした怒りの表情だったが、とにかく感謝の言葉を述べて出かけていった。

すると入れ違いでグレンデルヒがやってきた。彼はひとしきり温泉と料理を楽しみ、また温泉に浸かり、その後は鈴木さんとピンポンで遊んだりして過ごした。もちろん全勝した。

グレンデルヒは失踪人を探しに来たのだという。温泉はそのついでであるらしい。しかし鈴木さんには温泉宿をこの上なく完璧に堪能するグレンデルヒが「ついで」で来ているようにはとても思えなかった。なにせ備え付けテレビの有料チャンネルを見るか見まいかということで悩むというイベントまでしっかりこなすほどの堪能っぷりである。それも万能人たる所以なのか。神ならぬ身では知るよしもない。

鈴木さんが一息ついて食堂のテレビを付けると、自然環境に関するニュースが流れていた。プランクトンの異常発生か。緑色に染まった海の恐怖! という題であった。

ハルシャニアは屠殺彦と溶け合った海を大切にしていた。その海は彼の物なので吸うことはしなかったが、それでも時々この海にやってくる。

あるとき海に面して街があることを知ったハルシャニアは、汚れきった海岸を見て怒りに震えた。その街は大企業が監理する工業都市で、汚水をそのまま海に流していたのだ。屠殺彦の美しい緑色が穢されている。そう感じたハルシャニアは徹底した抗議活動を始めた。

その抗議活動に沼女ゾーイも参加していた。ゾーイも自然に生き、自然を愛する女。ハルシャニアゾーイと共に大企業と戦った。具体的には呪ったり天変地異を起こしたり暗殺した。

その結果企業はこの都市から撤退することになり、全ての工場は閉鎖された。自然は守られたのだ。

先ほどリジェネレイトスライムを下敷きにすることで事なきを得たふたりの男、フリードリヒとヒーローソードは近くにあった茶店で語り合っていた。

団子とお茶を食べながら親身になって話を聞くヒーローソード。

「なぜ自殺なんてしようと思ったんです」

「会社からリストラされたんだ……ある工業都市から丸々撤退することになってね、人員削減さ」

「そんなことで死んではいけない。まだ働き盛りじゃないですか」

「君は今どんな仕事をしているのかね」

「ヒーローです」

「特撮ショーか何かかね」

「いえ、そういうものでは……」

「収入はどれくらいだね」

「人々の笑顔です!」

「……つまり無職だと言うことかね」

「えー、まあ、社会的にはそうなりますね」

「貴様ァ!無職に何が判るッ!!」

「えーっ!」

突如逆上したフリードリヒは両手と瞳の億に炎を宿し、ヒーローソードに襲いかかってきた。

さて、その二人の決戦地よりほど近い山の中に、猫に伝わる伝承に基づき宝を探している名前を失った騎士と商人がいた。

いくつもの山を越え、二人はついに宝を見つけたのだ。

「うーん、もしかしてあれが宝なの?」

「他に見あたる物は無さそうだ」

深い自然に囲まれた奥地に湯気発見。

「宝って、温泉?」

草をかき分けて進んだ先には温泉があるようだった。

当然その温泉の奥には湯に浸かっているまつりんがいるのだがここで次回へ続く。


脱落者無し。


キャラクターhttp://flicker.g.hatena.ne.jp/Niv-Mizzet/20071102

リストラ男http://hwm5.gyao.ne.jp/laevatain/character/flan/1.html



第3話 ふえるとさつちゃん 第3話 ふえるとさつちゃん - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - 第3話 ふえるとさつちゃん - 深淵ランダムドア 第3話 ふえるとさつちゃん - 深淵ランダムドア のブックマークコメント



「邪魔なものはぜんぶ焼き尽くしてしまえばいいんです。簡単でしょう?」

そういって 伸びすぎた自分の髭をも焦がしてしまったボム・ロスは胸ポケットに住むボムスターと戯れることで癒されていた。

こうしてボム・ロスは髭もアフロと化してしまったのだった。

その頃、水の斥候りもらは3重の防御フィールドを展開していた。徘徊する凶悪そうな獣をやり過ごす為だ。

無人島に流れついたりもらはサバイバル生活を余儀なくされていた。目視できる範囲に別の陸地が見えてはいるのだが、彼女はそれほど泳げなかった。

なぜかいくら呼んでも来ない仲間を待ちながら、海岸でヤシの実などを食べている。果たして仲間が助けに来るのが先か、イライラが150になるのが先か。穴がうまく空かないヤシの実にイライラしているのであまり保ちそうにない。

そんなりもらの救難信号を妨げているのがヌだった。楽園の守護者たる彼(だか彼女だか)は、長期休暇を満喫しようと南国の無人島に来ていた。しかし何かを妨げなければ落ち着かないヌは、丁度漂流していたりもらをすくいあげ無人島に置いたのだ。あとは彼女が何かをするだろうから、それを妨げていれば休暇を満喫できるというわけだ。休暇なんて要らないんじゃないか。

休暇といえば、温泉宿ではグレンデルヒが朝風呂を堪能した後フルーツ牛乳を一気飲みしていた。おきまりのポーズでぐびぐびやってる彼の横には、不健康そうな栄養ドリンクを飲むフリードリヒ・ローゼンベルグとヒーローソードの姿があった。

昨日死闘を繰り広げたヒーローソードとフリードリヒは互いの実力を認め意気投合していた。無職英雄にもリストラ男にもそれぞれの苦労があるのだ。

近くの温泉宿で飲み明かした二人は次の朝、露天風呂でグレンデルヒと出くわした。

「フヒードリヒ、この宿に泊まっていたのか」

「社長、どうしてここに!」

グレンデルヒ社長が探していた失踪人とはフリ-ドリヒのことだった。

社長は彼のリストラが間違いであることを伝え、会社に戻ってくる様に言った。

「良かったですね!」

ヒーローソードは自分のことの様に喜んだ。

もう一日ゆっくりしていこうというグレンデルヒ。その日の昼食は3人で取ることになった。

「ははは、しかし君が無事で良かったよ。てっきりもう死んだものだと思っていた」

そう言って取り出したのは封筒だ。どこかで見覚えがある……

(あっ!)

ヒーローソードは直感的に理解した。これは恐らくフリードリヒが岬に残した遺書だ!

彼の顔が青くなっていることからも間違いないはずだ。この遺書には上司や会社への恨み言が凝縮された呪いの様に刻まれている。もしこの中身が社長に知れてはせっかくの復帰が水の泡になるかも知れない……!

「昨日岬でこんなものを拾ったのだが、その横には君の履いていた革靴に似た靴が揃えて置いてあってね。もしやと思っていたのだが、実はまだ中身を見ていないのだよ」

忙しくてね、というグレンデルヒ。確かに、幸いまだ封が切られた様子はない。

フリードリヒは追い詰められた表情でヒーローソードを見ている。その目には救いを求める光が揺れていた。

ヒーローソードは選択を迫られた。

ザリスは胸に抱えていた本を地面に置いた。メテオラは本に気がつくと早速殴り始めた。しかし元が薄い本である。殴っても殴ってもあまり形が変わらない。木を殴れば折れた。岩を殴れば砕けた。人を殴れば潰れた。形が変わることで満足するメテオラの認識は、その本の形状を満足できるまで変化させるのにそれなりの時間を要した。

ザリスはその隙に遠くへ逃げた。また人目を気にしながらあの店に行って人目を気にしながらあの本をレジに持って行き人目を気にしながらお金を払い人目を気にしながら帰宅する――そんなことが出来るだろうか……!

ザリスはとにかく逃げた。誰もいないところへ行きたかった。

ザリスが求める場所、すなわち無人島では、りもらのイライラが150になり防護フィールドが解除されていた。

秘湯のシーンは延期された。


つづく。


りもら脱落。

屠殺彦5/7脱落。





ボム・ロス http://kaninovel.hp.infoseek.co.jp/text/tcg_c1/charactor1.html#Bomb%20Ross

眠い目のザリス http://poti.atbbs.jp/flicker/potiboard.php?res=591

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