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深淵ランダムドア このページをアンテナに追加 RSSフィード

いんふぉめーしょん。多すぎ。

TCG紅白戦のルールはこちら。試合会場はここ。 本家TCGについてはファイアマインドの住み処へ。

パンゲオン・ライオット参加中。インデックスはこちらです。   。いんでくすはこっちです。  

2008/06/29 (日)ライオット12


C-05 下位人格 C-05 下位人格 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - C-05 下位人格 - 深淵ランダムドア C-05 下位人格 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


「セシリアちゃん! 親友のクランテルトハランスよ! あなたに会う為にやってきたの!」

そう言って偽愛の力・アミアウィズを発動させたリクートマータという名を持ち、獣でもある個体は、私にその能力が通用したと考えている確率、99%。

事実は異なる。

今の私のボディは、アミアウィズへの対抗策として用意された下位人格によって支配されている。

アミアウィズが適用されたのはその下位人格。

そして下位人格は「私」の意志によっていつでも消去可能。

「ありがとうクランテルトハランスぴょん!」

「ぴ、ぴょん?  ……あー、さ、さあ! 一緒にカッサリオを倒しに行くわよ!」

……下位人格はバグが多い。

報告しておかなければ。




http://flicker.g.hatena.ne.jp/Corundum/20080511#p13




B-04 兎と旅人 B-04 兎と旅人 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-04 兎と旅人 - 深淵ランダムドア B-04 兎と旅人 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


オーシャットは短い茶色の髪を靡かせて歩く。

彼女は人里に寄りつかないが、人は好きだった。

ある時彼女は旅人に出会った。彼女は母を捜して旅をしているのだという。

オーシャットは、ダーナならその人のことも知っているかも知れないと思った。同時に、絶対教えてくれないだろうとも思ったので、それを伝えることはしなかった。

まるでダーナみたい。

オーシャットは木の根元で丸くなった猫を思い出して少し笑った。

「オーシャットさんはどうして旅をしているのですか?」

旅人は問うた。

オーシャットは少し考えて答えた。

「わからない。でも、それを探してみるのもいいかも」

二人は色々なことを話し、しばらくすると別々の道を進んでいった。

http://flicker.g.hatena.ne.jp/dottokyom/20080521/1212000257





C-04 兎と牛の図書館 C-04 兎と牛の図書館 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - C-04 兎と牛の図書館 - 深淵ランダムドア C-04 兎と牛の図書館 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

オーシャットはぴょんぴょんと歩く。

その様子はいつでも楽しげだ。まるで歩くこと自体が幸せである様に。

あるとき、気がつくと彼女は大きな屋敷の前に立っていた。

オーシャットに気がついた牛の角を生やした人が

「何か用か?」

と聞いてきた。

「この建物はなにかしら?」

「これは俺の住んでいる屋敷だ」

「大きな家ね。あなたはそんなに大きくないのに」

「沢山の本を置いておく為だ。ほとんどの部屋は本しかない」

「本ってなあに?」

「本とは知識。本とは歴史。本とは力――と、俺は教わった」

「色々なのね?」

「本を読みたいのなら、我が家に招待しよう」

オーシャットはしばらくの間をその屋敷で過ごした。

いつのまにか、屋敷の主人がいなくなっていた。

「おせわになりました」

その時のオーシャットは人の家に長居することは悪いことだと知っていたので、その家を後にした。





E-04 兎と花 E-04 兎と花 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - E-04 兎と花 - 深淵ランダムドア E-04 兎と花 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


オーシャットはとても美しい花を見つけた。

あまりにも美しかったので、彼女はしばらくそのまま立ち尽くしていた。

「きれい……ダーナはこの花のことも知っていたのかしら」

彼女はその花を前に目を閉じ、香りを楽しんだ。

目を開き、その色を楽しんだ。

目を閉じ、少しだけ涙を流した。

目を開き、花を記憶に留めた。

オーシャットは日が暮れてその色合いが判らなくなるまで花を見ていた。

「いつかダーナにも見せてあげたいわ」

オーシャットは花に別れを告げると、また歩き出した。




F-04 兎と夢 F-04 兎と夢 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - F-04 兎と夢 - 深淵ランダムドア F-04 兎と夢 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

オーシャットは空を飛んでいた。

雲の上に降り立つとその上を歩いた。

雲の上には木が生えていて、美味しそうなソイップルの実が生っていた。

その木に駆け寄り、ソイップルともぎ取ると、足下に猫がいた。

「ダーナ! お引っ越ししたの?」

猫は答えない。

「え、聞こえないわ。なんて言ったの?」

猫は答えない。

「……さようなら? まだわたしはここにいるのよ?」

猫は答えなかった。


目が覚めてそれが夢だったのだと気がついた。

オーシャットはまた歩き始めた。


http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%a5%bd%a5%a4%a5%c3%a5%d7%a5%eb

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2008/06/06 (金)ライオット11

A-08 弟賢者 A-08 弟賢者 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-08 弟賢者 - 深淵ランダムドア A-08 弟賢者 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


シモンズはパンゲオンライオットに消極的だった。

それは本来なら許されることではなかったが、彼の姉であるマーシクフ・マグヌスが彼より優秀な賢者であるとされており、彼女もテリオンだったことから彼は使命から半ば解放されていた。

だが姉がアリスに挑み、敗北した事でその使命は復活する。

彼の姉はまだ諦めていなかったが、賢議会は弟のシモンズに白羽の矢を立てた。

その役目は、差し違えてでもアリスを殺すこと。







B-08  読書兎 B-08  読書兎 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-08  読書兎 - 深淵ランダムドア B-08  読書兎 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


シモンズ・マグヌスは少女ではなかったが、テリオンとして覚醒した。

言理戦争の開始を予見した彼の両親とマグヌスの賢者達が、彼が生まれる前に世界を騙す為のあらゆる改造を施したのだ。彼は少年でありながら少女としての資格を持ち、またテリオンの力にも目覚めていた。

「調子はどうだ?」

「とてもおもしろいわ」

シモンズは未だ自分の屋敷を出ることが出来ずにいた。それどころか屋敷に別のテリオンを招き、本などを読ませている。これが一族に知られればどんな処罰を受けるかわかったものではない。だが敵意のない、というかもしかしたら敵意がなんなのかも知らないかも知れない少女を相手に何かをする気にはなれなかった。

兎の耳を持った獣、オーシャットはここに来て以来ずっと本を読んでいる。この屋敷にはシモンズが育つ課程で必要になったあらゆる書籍があった。全て読み切るのには一年以上かかるだろう。まさか一年もここにいるわけではないだろうが……と、シモンズはオーシャットへ何度目かの質問をした。

「君はこの後どうするつもりなんだ。ここで本を読めば色々なことを知ることは出来るだろうが、君にはしたいことや、しなければならないこともあるんだろう」

「いいえ、そういうものは今のところ無いわ。でもする事を探してみたいとは思っているの」

シモンズは考えた。偉大なる姉がアリスに負けたこと。そして姉に劣る自分が言理戦争で出来ることとは何なのか。

自分に与えられた役割はアリスを殺すこと。

自分に授けられた力は悪魔の力。

役割はいい。姉に出来なかったことが自分に出来るとはどうしても思えない。役目のことは忘れよう。

なら自分のしたいことは……何だろう?

自分に出来ることは。

(……この兎の様に、それを探してみるか?)

その考えは、何もせず屋敷にいるよりは良い事だろうと思えた。

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2008/06/05 (木)ライオット10

A-13 花の獣 A-13 花の獣 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-13 花の獣 - 深淵ランダムドア A-13 花の獣 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

花獣と呼ばれる獣がいた。

草にして獣。植物のテリオン。

その名をナーナーという。



B-13 花獣ナーナー B-13 花獣ナーナー - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-13 花獣ナーナー - 深淵ランダムドア B-13 花獣ナーナー - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


花獣ナーナー。

その外見は控えめに言っても醜悪だが、その一生で一度だけとても美しい花を咲かせるという。

ナーナーはいつも人間達に狙われていた。醜悪な時は化け物として。開花した時はその価値を。

ナーナーは自衛の為に戦うすべを身につけていた。


http://flicker.g.hatena.ne.jp/runa_way/20080509/1210308998

http://hwm5.gyao.ne.jp/laevatain/character/narnar/1.html


C-13 花獣の呪い C-13 花獣の呪い - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - C-13 花獣の呪い - 深淵ランダムドア C-13 花獣の呪い - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


ある時一人の人間が花獣の元を訪れた。

その少年に害意はなかった。草の言葉を理解した少年は少しの会話の後、ナーナーに力を与えていった。

ナーナーに害なすモノに呪いを与えるという呪い。

その呪いに守られ、ナーナーはしばらくの時を平和に過ごした。


D-13 花獣の罪 D-13 花獣の罪 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - D-13 花獣の罪 - 深淵ランダムドア D-13 花獣の罪 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


ある時一振りの刀が花獣の元を訪れた。

その少女に害意はなかった。草の言葉を理解できない少女は一言述べ、ナーナーを一刀両断した。

しかしナーナーは無傷で、ナーナーに与えられていた呪いが消え去っていた。

その少女はあっという間に立ち去っていった。


http://flicker.g.hatena.ne.jp/Corundum/20080517#p7



E-13 花 E-13 花 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - E-13 花 - 深淵ランダムドア E-13 花 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント




花獣がついに美しい花を咲かせた。


全ての罪から解放されたナーナーの花は、この世全ての花と比べてもその全てを超える美しさだった。




D-13 花の一生 D-13 花の一生 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - D-13 花の一生 - 深淵ランダムドア D-13 花の一生 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


そうしてナーナーは花の一生を終えた。

美しく咲くことが出来たナーナーにとって、生は既に満たされたモノだった。

たとえ災いに力及ばず、その身を焼き尽くされたとしても――




D-04 兎と兵士 D-04 兎と兵士 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - D-04 兎と兵士 - 深淵ランダムドア D-04 兎と兵士 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


オーシャットはくるくる回る。

耳をぴんと立てて何かを探している。

そうして見つけた小さな少女は大怪我をしていた。

全身に火傷を負ったその少女は兵士であるらしかった。

少女の身体は折れ曲がりねじくれていて、もう声を出すことも出来ない。

少女はそれでも後悔、慚愧、無念、様々な言葉を吐き続けた。

オーシャットはそれをずっと聞いていた。

やがて動かなくなった少女を、オーシャットは木の根に埋めた。

そして本で読んだとおりの手順を踏み、その魂を天に送った。

全てを終えると、オーシャットはまた歩き出した。


http://flicker.g.hatena.ne.jp/Corundum/20080510#p5



ハムスター ハムスター - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - ハムスター - 深淵ランダムドア ハムスター - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


ザリスの獣属性。

空回りする努力。それでもザリスは車椅子を走らせる。


http://flicker.g.hatena.ne.jp/Corundum/comment?date=20080602#c(コメント覧


コキューネー コキューネー - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - コキューネー - 深淵ランダムドア コキューネー - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

処刑刀の獣・ヒューマンテリオン椿が持つ断罪の力。


罪のみを断つ能力。


――行いに報いを。罪には罰を。邪なるもの一刀両断っ!

断罪の力――コキューネー

http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%a5%b3%a5%ad%a5%e5%a1%bc%a5%cd%a1%bc

http://flicker.g.hatena.ne.jp/Corundum/20080517#p7

2008/06/02 (月)ライオット9

A-15 聖ザリス教団 A-15 聖ザリス教団 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-15 聖ザリス教団 - 深淵ランダムドア A-15 聖ザリス教団 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


「子宮がビクビクするよ」を聖句とする宗教団体、聖ザリス教団。聖ザリスを名乗る教祖の元、ピラミッド構造でおよそ3万人の信徒を抱えている。

「苦痛こそ快楽」という教義を掲げる彼らの教祖はあらゆる犯罪に手を染めていると噂されるも今まで一度も罪に問われることがなかった。

それは尋常ではないほど用意周到な情報操作と隠蔽工作による成果だったが、あるとき聖ザリスは非常につまらない犯罪で捕まることになった。

街道の一部と案内看板を爆破したという、器物損壊罪。

しかし聖ザリスは看板など破壊した覚えは全くなく、そんな所に行ったことも無い。

だが心当たりはあった。他のザリスに生き残りがいたのかも知れない、と。

目撃者によると、その女は車椅子に乗っていたという。




B-15 二刀流の少女 B-15 二刀流の少女 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-15 二刀流の少女 - 深淵ランダムドア B-15 二刀流の少女 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


ザリスは自分と同じ顔を持つはずの女を捜索する事にした。

教団の情報網と占術師達を使い、あっという間にその所在を見つけた聖ザリスは自ら出向く。

馬車を降りた聖ザリスは部下にこの街で待機するよう命令し、単独行動を始めた。

信者達は護衛を買って出ようとしたが、聖ザリスはそれを一蹴する。教祖である彼女に逆らう者はいない。信者達も教祖聖ザリスの実力を知っていたので強くは言えなかった。

ザリスは占術師との交信用呪符を首に貼り、街の門を潜った。

そして何者かに呼び止められた。

「そこの女! 止まれ!」

ザリスは回りに人気がないことを確認すると立ち止まり、振り向いた。

街の門の上に着物姿の少女が刀を提げて仁王立ちしていた。

「あ? なんか用? オマエ誰」

呆れつつも答える聖ザリス

「我が名は椿! 罪を斬る者だ!」





C-15 街道レース C-15 街道レース - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - C-15 街道レース - 深淵ランダムドア C-15 街道レース - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

全てのザリスには魔術師としての素養が備わっている。それは聖ザリスも例外ではない。

ただし彼女は魔術を使用することは出来なかった。彼女の魔力は全て肉体の維持と強化に使用されているからだ。

生まれつき重要な臓器にいくつもの欠陥を持っていた聖ザリスは錬金術で創り出した疑似臓器を体内にいくつも埋め込んでおり、彼女の魔力はその駆動に全て費やされているのだ。

結果的に生きながらえ、換えの利く臓器と超人的な運動能力を得たので聖ザリスとしては満足している。

しかしその運動能力に匹敵する勢いで追いかけてくる少女が一人。ほぼ等速で追いかけながら、しかも時折離れた距離からも届く斬撃を放ってくる。

「私の歩法で追いつけないとは! やむを得ません!」

二刀流少女は右手の刀を掲げた。

「六翼天使と畏れられし我が秘剣を受けてみよ! 月の奥義、刹激嘩!」

(受けねえよ!)

ザリスは懐から注射器を取り出し、自らの胸に突き刺した。

人工臓器をベースに全身を一時強化する魔力剤だ。

爆発的加速を得た聖ザリスの肉体は辛うじて6つの刃から免れた。

そこで追いかけっこは終わり。

「そこの女止まれーッ!」

街道の警備兵が到着した。

交信用の呪符で占術師に通報するよう支持しておいたのだ。

ザリスはか弱い少女を装い、兵士に縋り付くように助けを求めた。

「助けてくださいっ! あの人がやったんですっ! 化け物です!」

「おのれ化け物め!」

兵士達に取り囲まれた二刀流少女は

「ぬう、罪無き者を斬る事は出来ん。ここは一度引くか……」

そう呟くと、馬に乗った兵士の頭を飛び越え街道を外れた森の中へと消えていった。

「あーあー余計な時間を浪費したよ全く……」

目的のルートをだいぶ過ぎてしまった。

ザリスは兵士達を適当にあしらうと、来た道を引き返した。




D-15 広い森の奥 D-15 広い森の奥 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - D-15 広い森の奥 - 深淵ランダムドア D-15 広い森の奥 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

二刀流の少女を撒いた聖ザリスは目的の人物を捜して森を捜索していた。

既に車椅子の軌跡を見つけいるため、あとは辿っていけば良いだけだ。

まったく面倒なことをしているが、迂闊に信者に任せるわけにも行かない。

それに使えそうな女なら影武者にでもしてやろうと考えていた。

しかし少女を見つけたとき、泉に顔を突っ込んでいるその姿を見て聖ザリスは思った。

(ああ、いいや、殺そう)

ザリスは地面に伏せ、泉の水面を見る少女の傍らに立った。

にやりと笑ってやると、少女は気がついたようだ。

「ああ、あんた一体誰よ!」

「誰って、決まってんじゃない。アタシはザリスよ。そしてオマエは……」




A-02 偉大なる魔術師 A-02 偉大なる魔術師 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-02 偉大なる魔術師 - 深淵ランダムドア A-02 偉大なる魔術師 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

マーシクフ・マグヌスは偉大なる賢者の家系に生まれた。

常に頂点に立ち、世界の賢者を率いる大賢者の一族である。

偉大なる者(マグヌス)を名乗る彼らは常に優秀な者が代々の当主となる実力主義な一族であり、マーシクフはその中でも次期当主の座は確実と言わしめる天才であった。

しかし、マーシクフの世代には真に偉大なる存在「アリス」がいた。

マーシクフは一族の、頂点としての尊厳を賭けアリスに挑んだ。

マーシクフは敗北した。




B-02 王者の塔の垣根に居る賢者 B-02 王者の塔の垣根に居る賢者 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-02 王者の塔の垣根に居る賢者 - 深淵ランダムドア B-02 王者の塔の垣根に居る賢者 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


敗北するも生きながらえたマーシクフは、アリスの圧倒的な力を体験してなお勝つことを諦めなかった。

彼女は新たなる力を得る為に旅立つ。実力主義集団であるマグヌスにおいて【力】とは扱えるもの全ての意である。

マーシクフは王者の塔と呼ばれる大樹の垣根に住むという賢者の元を訪れていた。

禁忌とまで言われる力を持つその少女の助力を得られればアリスに対抗できるのではと考えたのだ。

しかし賢者は三日三晩もの間、一切の反応を示さなかった。




C-02 十万の死体と流星 C-02 十万の死体と流星 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - C-02 十万の死体と流星 - 深淵ランダムドア C-02 十万の死体と流星 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

賢者の説得を一旦諦めたマーシクフは王者の塔を離れた。

森の中を進んでいると叫び声が聞こえた。それも1人や2人のものではない。

振り向けば王者の塔の近く、遙か高い空に無数の影が見えた。

魔術で視力を強化した彼女は、落下している少女の服がとある小国の軍服であることに気がついた。

無数の影はおおざっぱに計算しただけでも10万人規模。

一体何が起こったのだろうか。


軍の全てが落下し終えた頃、さらに雲の上から流星のように落下する1羽の鳥を見つけた。

「あれは……っ!」

マーシクフは落下した鳥の元へと急いだ。





D-02 とある死骸とその臓器 D-02 とある死骸とその臓器 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - D-02 とある死骸とその臓器 - 深淵ランダムドア D-02 とある死骸とその臓器 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


マーシクフが見つけたのはセプティゼプトと呼ばれている第一級災害獣の死骸だった。

胴の中心に大穴の空いたその少女であったものは、森の木々を何本も倒しながら墜落したらしい。7枚の翼だけが奇跡的に原形をとどめていたが、本体はもはやヒトの姿とは思えないほどに崩れている


マーシクフはこの少女を殺した者に感謝した。


彼女はセプティゼプトからかろうじて原形を保っている臓器をいくつか引きちぎると、セプティゼプトの眷属である鳥達が集まる前にその場から離れた。





バーニングザリス バーニングザリス - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - バーニングザリス - 深淵ランダムドア バーニングザリス - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

ハムスターテリオン。惨憺たる少女。車椅子の魔女。

十八の獣。桃色の髪に桃色のローブの可愛らしい少女だが、いつも薄暗い無表情。焦ると顔が引きつる。

細長いしっぽが生えていて、先にリボンが巻いてある。

ザリスの人生は苦難の連続である。身に余る事件に多々巻き込まれ、パンゲオン・ライオットにおいても、ただでさえ「不治の病」の治療法を探している所を獣たちの争いへと巻き込まれた。

非常に努力家。独学で魔術を会得・解析し「暗黒錬金術」等の異端魔術を用いその独自性を主張している。鬱屈したストレスを効果力魔術で発散しようとするが、大抵無益。時に悪化する。

決して諦めない少女でもある。その力の根源はネガティブ。自分をひたすら卑下する反動で不屈の精神を燃やしている。

ものの弾みで闇桜・バーニングザリスなどという恥ずかしい上に意味不明な名前を名乗ってしまった事を深く後悔している。


http://flicker.g.hatena.ne.jp/TimeTide/20080505/p4

http://flicker.g.hatena.ne.jp/TimeTide/20080423/1208962137

http://flicker.g.hatena.ne.jp/crow_henmi/20080110/p2

http://d.hatena.ne.jp/Erlkonig/20071101/1193923076




マグヌス マグヌス - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - マグヌス - 深淵ランダムドア マグヌス - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

偉大なるもの。偉大なる一族の名前。


子宮がビクビクするよ  子宮がビクビクするよ  - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - 子宮がビクビクするよ  - 深淵ランダムドア 子宮がビクビクするよ  - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

ザリス教団の聖句。

http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%a5%b6%a5%ea%a5%b9

dottokyomdottokyom2008/06/04 20:37うおぉ・・・この物量のストーリーが、全部つながっていく・・・!
マジ真似できません。どうなってるの!?

「苦痛こそ快楽」という言葉が、どこかカスミスティックです。ヒヒヒ。

あと、なんかザリス+ハムスターの組み合わせが、カラコロまわるネズミ車を連想させて笑えるです。一生懸命走ってるのにずっと同じところなあたりとか。

CorundumCorundum2008/06/06 19:17ありがとうございます。
マップ作って矢印引いて管理しています。自分でも分け判らなくなりそうな混沌さです。

>苦痛こそ快楽
当時百科事典とかでカスミストを見ながら考えていた気がします。

あとコメントをスクロールに使わせていただきました(笑)

JayceJayce2011/05/25 16:21I'm out of laegue here. Too much brain power on display!

sdiyebbsdiyebb2011/05/25 21:03y5yMVI <a href="http://kkkdivmsuelz.com/">kkkdivmsuelz</a>

xcyyyqqadkfxcyyyqqadkf2011/05/27 00:17WQD2fr , [url=http://pfbrfdroovgx.com/]pfbrfdroovgx[/url], [link=http://oxmdkkbmnfsq.com/]oxmdkkbmnfsq[/link], http://sslgjepubums.com/

fzkiswmrfzkiswmr2011/05/28 23:41qg9Ssd <a href="http://qastigihmkpg.com/">qastigihmkpg</a>

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2008/05/27 (火)TCG紅白ターン05~07 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント


http://cottonpaper.web.fc2.com/kouhaku/kouhaku_index.html


間違い指摘は6/10まで。

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2008/05/22 (木)ライオット8

F-06 絞罪少女 F-06 絞罪少女 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - F-06 絞罪少女 - 深淵ランダムドア F-06 絞罪少女 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

「その手を下ろせ!」

夏椿は車椅子の少女を持ち上げ、首を絞めている聖ザリスに警告した。

ザリスはうんざりした顔でが首だけ振り向いた。

「……ちっ、またオマエかよ」

「二度は言わぬ」

渋々手を下ろし、

「どうせ離したって斬りかかってくるんだろ? さっさとやれよ」

「たとえ罪深き者とはいえ背後から切るような真似はしたくないのだ」

「は、なるほどね。でもアンタ、一つ忘れてんじゃない?」

「何……!」

「既に宣言は終わっているんだよ! 愉絶の力、レーラァ!」




G-18 ザリスの逃走2 G-18 ザリスの逃走2 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - G-18 ザリスの逃走2 - 深淵ランダムドア G-18 ザリスの逃走2 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

「あああああああああンッ!」

刀を構えた女が叫び声を上げたかと思うと、その腹が爆発した。

腹が破れ、内蔵が飛び散り、血が吹き出た。

膝を付く刀女。聖ザリスはこちらを見ていない……今なら逃げられる!

ザリスは車椅子に手を伸ばした。魔力で動く車椅子は瞬時にザリスの手の届くところへ移動する。

「な……! テメェ!」

ザリスは椅子を掴んだ。座っている時間はない。引きずられる形で走り出す。

背後を確認する余裕もない逃げ方だが、いまはこうするほか無かった。

土、岩、木の幹に身体を打ちつけられながら走るうちにザリスは気を失った。




G-06 贓物罪少女 G-06 贓物罪少女 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - G-06 贓物罪少女 - 深淵ランダムドア G-06 贓物罪少女 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

「ぬ……!」

腹が開いている。人としての要素が悲鳴をあげていた。

重要な臓器がいくつも破壊されていたが、正体が処刑刀(エクスキューショナーズソード)である椿はこの程度で死に至ることはない。

だが傷を負った身体での椿の反撃は聖ザリスを仕留めるに至らなかった。

取り逃がしてしまった聖ザリスと、逃げた車椅子の少女の安否が気になるが、しばらくは肉体の回復に勤めなければならないだろう。

椿は深い眠りに落ちた。




G-15 苦手な相手 G-15 苦手な相手 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - G-15 苦手な相手 - 深淵ランダムドア G-15 苦手な相手 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

ザリスは増強された肉体で森の中を駆ける。逃走だ。

二刀流の少女は腹の中をぐちゃぐちゃにされながらも返し技を放ってきた。聖ザリスは辛うじてその攻撃を躱すことが出来たが、瞬時に自分の不利を悟った。

ザリスが持つ臓器を破壊する能力は当然ながら臓物を持たない器物などには効果がない。ある程度は効果があったことからまったく生物ではないというわけではないのだろうが、恐らく半分以上は鉱物で出来ていると聖ザリスは踏んでいた。

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2008/05/17 (土)ライオット7

E-15 ザリスザリス E-15 ザリスとザリス - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - E-15 ザリスとザリス - 深淵ランダムドア E-15 ザリスとザリス - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


「違う!」

水面に映る自分ではない。目の前に立つ自分を見て、ザリスはその自分を否定した。

偽の親友の次は自分。

一体どうしたというのだ。

訳がわからない。

ザリスは何を否定しているのかも判らなくなった。

苦悩する。

そしてその苦悩に酔う。

「ふ、ふふ……私は私よ」

「違うね。アンタはゴミさ」

「わ、わたしと同じ顔のくせに!」

目の前の自分は、しかしよく見ればすこし自分よりも背が高いようだ。そして目つきが悪い。

「オリジナルはそっちだって言いたいのかい? 悪いけどアタシの方が数年先に造り出されてんだよね」

「造り出された?」

「そう、アタシもゴミさ。アタシらはアリスを生むために生み出された先行出涸らし。劣等要素を濾す為の織り込み済み失敗作。アンタもアタシもおんなじよ、無価値さではね。生まれる前からアリスに定められてんの」






F-18 アリス計画 F-18 アリス計画 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - F-18 アリス計画 - 深淵ランダムドア F-18 アリス計画 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

「知らないなら教えてやる。究極の人間を生み出す為の計画。アリスとして生まれるよう運命に干渉した赤子を数百人用意し、その全てに意図的な欠陥を与える。そうやって本命のアリスから一切の欠陥を取り除く儀式から生まれたんだ。アタシらはその7世代目、完成直前に産み落とされた、アリスのなり損ないでもある」

「そんな……!」

「アタシにはいくつかの臓器がない。アンタは両足が動かない。そんなザリスが他にも沢山いるんだぜ?」

「……つ、造られた命……! 欠落者……!!」

地に伏したザリスは顔を上げない。聖ザリスはそれをショックを受けているものだと思ったが、ザリスの声はなぜかうれしそうにも聞こえる。

「ふ、ふはは……っ!」

ザリスが突如哄笑した。

「それは良い! なんという……う、運命! だが……!」







F-15  レーラァ F-15  レーラァ - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - F-15  レーラァ - 深淵ランダムドア F-15  レーラァ - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

「だがザリスは一人でいいッ!!」

……目の前のゴミがなんだかわからんが息巻いている。そんなにこの名にこだわる意味でもあんのかね。

理解しがたい反応をするザリスに聖ザリスは困惑した。

地面に這い蹲るザリスの襟首を掴み、無造作につり上げる。

「じゃあ別にアタシはザリスじゃなくても良いわ。そもそもアタシ聖ザリスだし」

「け、結局ザリスではないか!」

「自分はどうなのさ。バーニングとかわけわからん恥ずかしい名前くっつけておいて今更名前なんてどうでもいいんじゃねーの? しかも闇桜とか……プッ」

「~~~~~~~~~~ッ!!」

ザリスはそのまま片手でザリスを持ち上げた。感覚のない両足が地面から離れる。

「ちょっ、離せ!」

自分とそう変わらなく見えた聖ザリスの凄まじい膂力に驚くザリス

「ま、一人で良いってんならその願い叶えてやらなくもないね」

「どういうこと」

顔を近づけて言う。

「簡単な事よ」

そしてザリスの首を反対の手で掴んだ。

「ぐっ!」

首を絞められ藻掻くザリス。しかし動かない脚では蹴ることも出来ず、殴ってもびくともしない。

「悪いけど、同じ顔にうろちょろされると困んのよ。これでも教祖やってる身でね。そっくりさんに変な噂立てられちゃうとまずいの」

その瞬間、聖ザリスの顔面が爆発した。ザリスの魔術には本来詠唱を必要としないものがいくつもある。

しかし結果は前髪がすこし焦げただけだった。聖ザリスは平然としている。恐るべき頑丈さだ。

「……ま、せめてもの情けはかけてあげる。同じ顔のよしみでね……最高の快楽と共に死にな!」

「……ッ!」

ザリスは宣言を始めた。

「痛みこそ生。痛みこそ快楽。臓物ぶちまけ果てよ――――」




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A-06 断罪少女  A-06 断罪少女 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク -  A-06 断罪少女 - 深淵ランダムドア  A-06 断罪少女 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


「罪・即・断!」

裂帛の気合いと共に一閃。

傍目には首が切り落とされたようにも見えた太刀筋は、相手の牙2本を切り落とすのみに終わった。

「それがお前の罪の重さだ」

牙を落とされた蛇少女に正面から剣を向けそう言った二刀流少女。彼女は剣聖と呼ばれる程の剣客である。

名は夏椿(ナツツバキ)。

多くの国を騒がせている二刀流の剣士だ。

「罪は断たれた。心を入れ替え、どこへでも行くがいい」

群集の拍手喝采の中、蛇少女は悔しそうに逃げていった。

椿の一房飛び出た髪がピピっと何かを受信した。

「これは……新たなる罪の気配!」

そして椿もまた、群集の中を駆け抜けていった。






B-06 冤罪少女 B-06 冤罪少女 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-06 冤罪少女 - 深淵ランダムドア B-06 冤罪少女 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


「そこの女! 止まれ!」

ここは石畳の街道。それなりの規模を持つ都市間でしか許されない贅沢な道だ。

椿が罪の波動を感じ取った相手は桃色髪で目つきの悪い少女だった。

少女は立ち止まり振り向いた。椿を見上げて呆れた顔で言う。

「あ? なんか用? オマエ誰」

「我が名は椿! 罪を斬る者だ!」

「罪を着る者? なんて都合の良い奴……なんならアタシがいくらでも着せてやるけど」

「……? 何を言っているのか判らんが神妙にしろ、貴様に切るほどの罪が無ければ何も起こらないのだ」

そういって刀に手をかける椿。

「おいおい、いきなり何を言い出してんだよ。アタシが何したってのさ」

「何をしたかは知らない。だが貴様からは罪の波動を感じる。私にはそれで充分だ」

「冤罪ですらねえぜそれは」

「問答無用!」

椿は凄まじい脚力で逃げ出した目つきの悪い少女を追う。





C-06 往来妨害罪少女 C-06 往来妨害罪少女 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - C-06 往来妨害罪少女 - 深淵ランダムドア C-06 往来妨害罪少女 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


街道を走る二人の少女。

追跡者である椿は相手の足の速さに感心していた。

すれ違う人や馬車を巧みにかわしながら馬にも匹敵する速度で走っている。

椿はこれまでに数度斬撃を放っていたが、その全てか躱されるか、あるいは届かなかった。

「私の歩法で追いつけないとは! やむを得ん!」

椿は「姫刀・」を右手に掲げた。

「六翼天使と畏れられし我が秘剣を受けてみよ! 月の奥義、刹激嘩!」

「ちっ!」

逃げる少女は懐から注射器を取り出し、自らの胸に突き刺した。

その名の如き6つの太刀筋が空を駆ける。間合いを無視した長距離斬撃が少女に届かんとするその瞬間、少女が爆発的に加速した。

「おのれ躱したか。だが逃がさん!」

椿は斬撃を連続して放つ。

少女はそれをことごとく躱して見せた。疾走しながらの太刀筋と、離れすぎた距離。椿の腕を以てしても相手を捉えることは難しい。

「そこの女止まれーッ!」

先ほど自分が言ったようなことを言われた。

「駆けつけてみればなんて有様だ!街道を滅茶苦茶にしやがって!」

馬に載って駆けてくる男達が数名。街道を警備する兵士らしい。

そこでいきなり速度を緩めた少女が縋り付くように言う。

「あの人がやったんですっ!化け物です!」

「おのれ化け物め!」

椿を取り囲む兵士達。

「ぬう、罪無き者を斬る事は出来ん。ここは一度引くか……」

椿は馬に乗った兵士の頭を飛び越え、街道を外れた森の中へと消えていった。




http://hwm5.gyao.ne.jp/laevatain/character/yoi/1.html






D-06 功罪少女 D-06 功罪少女 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - D-06 功罪少女 - 深淵ランダムドア D-06 功罪少女 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


椿は森で迷っていた。存在の大半が「剣」で出来ている彼女は飢えて死ぬようなことも無いが、罪を「捌く」為には迷ってなどいられない。

「……新たなる罪の波動! 近いぞ!」

邪魔な木々を切り倒しながら波動に向けて直進する椿。

その進む先には植物と少女を混ぜたような存在がいた。

「む、貴様が発信源か」

さっそく刀を抜く椿。

「おとなしくしていれば直ぐに終わる。痛みはない筈だ」

植物少女は身体を揺らして答えた。

「ナーナー。」

「………………意味はわからんが同意と受け取った」

二刀を構えた椿は宣言した。

「――行いに報いを。罪には罰を。邪なるもの一刀両断っ!」

そして刀が閃く。

「断罪の力――コキューネー!」








刀聖トウセイ夏椿ナツツバキ 刀聖〔トウセイ〕・夏椿〔ナツツバキ〕 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - 刀聖〔トウセイ〕・夏椿〔ナツツバキ〕 - 深淵ランダムドア 刀聖〔トウセイ〕・夏椿〔ナツツバキ〕 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


ヒューマンテリオン。ヒトの要素を持つ処刑刀(エクスキューショナーズソード)。

六の獣にして双刀の剣客少女。

元が単純な目的で作られた品であるため「罪あるものを切る」という目的だけで動いている。

ヒトとしての要素で肉体と精神を得ているため無慈悲なキラーマシ-ンではないが、人間味は薄い。

テリオンとして目覚めた後に剣の道を究め、【断罪の力】を得る。




ハルシャニア ハルシャニア - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - ハルシャニア - 深淵ランダムドア ハルシャニア - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

鳥の王セプティゼプトが持つ虚空の力。

全てを空に吸い上げる絶対浮遊の力。空に果てはなく、この力にも果てはない。

天は地に。地は天に。全ては果て無き虚へ向かえ。

虚空の力――ハルシャニア


http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%A5%CF%A5%EB%A5%B7%A5%E3%A5%CB%A5%A2

http://flicker.g.hatena.ne.jp/keyword/%e3%83%8f%e3%83%ab%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%8b%e3%82%a2

関元http://flicker.g.hatena.ne.jp/keyword/%e3%83%8f%e3%83%ab%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%8b%e3%82%a2

2008/05/13 (火)ライオット6

A-19 破壊獣 A-19 破壊獣 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-19 破壊獣 - 深淵ランダムドア A-19 破壊獣 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

目に付くものにつかみかかり、ぶん殴り、打ちのめし、締め上げ、踏み倒し、捻じ曲げ、ひねりつぶし、蹴り落とし、振り回し、放り投げ、たたきつけ、吹き飛ばし、張り倒し、切り裂き、突き刺し、引きちぎり、噛み砕き、壊す。

それと知るものからは撃鉄と呼ばれる少女がいた。

その少女は腕の替わりに翼、足の先にかぎ爪を持ち、全身が炎に包まれていた。


http://flicker.g.hatena.ne.jp/trsgr/20080512/1210609621




B-03 求める者 B-03 求める者 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-03 求める者 - 深淵ランダムドア B-03 求める者 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

ダーナはの元に助力を請う者が訪れた。

ダーナはそれが嘘であることを知っていた。

その少女はこれ以上の説得は無意味とし、ダーナの元を去っていった。





C-03 墜ちる者達 C-03 墜ちる者達 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - C-03 墜ちる者達 - 深淵ランダムドア C-03 墜ちる者達 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

目の前に熱と衝撃で折れた剣が墜ちてきた。

ダーナはその剣が自らに刺さることはないことを知っていた。

周囲に沢山の肉と鉄が降り注いだが、ダーナは微動だにしなかった。





D-03 王である者 D-03 王である者 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - D-03 王である者 - 深淵ランダムドア D-03 王である者 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


ダーナの横を王が通る。

王は何かをダーナに呟いた。

それが別れの言葉であることをダーナは知っていた。

王は塔へと帰って行った。




A-12 ゴート・ゴート A-12 ゴート・ゴート - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-12 ゴート・ゴート - 深淵ランダムドア A-12 ゴート・ゴート - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

ゴート・ゴートは言理戦争の開始以前に殺されている。




A-16 ネオコージェ・カッサリオ A-16 ネオコージェ・カッサリオ - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-16 ネオコージェ・カッサリオ - 深淵ランダムドア A-16 ネオコージェ・カッサリオ - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

 父、カッサリオを超える。それだけを考えていた。


http://flicker.g.hatena.ne.jp/TimeTide/20080513




B-07 ハルシャニア B-07 ハルシャニア - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-07 ハルシャニア - 深淵ランダムドア B-07 ハルシャニア - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


鳥にとって人間は時に敵となる生き物に過ぎないが、鳥の王にとって人間は目障りな存在であった。

「下等なヒト共め。地べたをはい回る貴様らがこの地に何の用がある。のこのことカッサリオを討ちにでも来たというのか」

王は不機嫌になった。そこで一羽の鳥が王に報告した。

「なるほど、あの中にテリオンが混じっているのか。目障りだな。カッサリオを葬る前に潰してやろう。お前達は離れておけ」

鳥達は一斉に離れていった。

憎しみすら込めて鳥の王は唱える。

「地べた這い共め、空を飛べぬ事を後悔しながら死ぬがいい……

 天は地に。地は天に。全ては果て無き虚へ向かえ。

 虚空の力――ハルシャニア!」

DeniDeni2012/08/16 11:40I feel staisfied after reading that one.

zrxszhbzrxszhb2012/08/18 07:32rxsXjV <a href="http://rcxbmotlnnjm.com/">rcxbmotlnnjm</a>

iyrarnrrhseiyrarnrrhse2012/08/18 17:45xrmycC , [url=http://pyiwsodbwrmh.com/]pyiwsodbwrmh[/url], [link=http://czroupjvfffq.com/]czroupjvfffq[/link], http://nyzpegtefehf.com/

dlnbvukdlnbvuk2012/08/19 08:35FbAeHE <a href="http://egayyuvnrzce.com/">egayyuvnrzce</a>

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2008/05/12 (月)ライオット5

A-14 友達 A-14 友達 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-14 友達 - 深淵ランダムドア A-14 友達 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント





リクートマータには友達がいない。






F-14 リクートマータは F-14 リクートマータは - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - F-14 リクートマータは - 深淵ランダムドア F-14 リクートマータは - 深淵ランダムドア のブックマークコメント



リクート・マータは獣の王妃となった。

リクート・マータは親友に囲まれて幸せに暮らした。

リクート・マータは王の特権を用いて贅沢に過ごした。

リクート・マータは恋人達と愛に満たされた人生を送った。

リクート・マータは世界の全ての存在と友になった。

リクート・マータは

リクート・マータは

リクート・マータは

リクート・マータは



リクート・マータの走馬燈はわずか0.01秒にも満たない幸せな夢だった。


http://d.hatena.ne.jp/rakujitu/20080510/1210434110



オーシャット オーシャット - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - オーシャット - 深淵ランダムドア オーシャット - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

ヘアーテリオン。

六の獣。愚かなる獣とも呼ばれる小柄な少女。

長い兎の耳と兎の脚を持つ。毛は茶色。


優れた本能。直感で動くケモノ。言語は理解しているが、言語による意思疎通を必要としない。

でも書物を好む。


http://flicker.g.hatena.ne.jp/TimeTide/20080506/p1



終焉の予言 -2- 終焉の予言 -2- - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - 終焉の予言 -2- - 深淵ランダムドア 終焉の予言 -2- - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


ある時、世界に20匹の獣が生まれる。

19の獣テリオンは互いに喰らいあう。

20の獣ワールドイーターは世界を食らう。

最後の獣の王が世界を制するだろう。

王成らざりし時は天地は永遠に呪われるだろう。


http://d.hatena.ne.jp/RAY19907/20080507/p1

http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%A5%EF%A1%BC%A5%EB%A5%C9%A5%A4%A1%BC%A5%BF%A1%BC

http://d.hatena.ne.jp/RAY19907/20080507/p3




第一次言理戦争 第一次言理戦争 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - 第一次言理戦争 - 深淵ランダムドア 第一次言理戦争 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


ファースト・パンゲオンを崩壊させたと言われるが、真実を知るものはカッサリオのみ。



セプティゼプト セプティゼプト - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - セプティゼプト - 深淵ランダムドア セプティゼプト - 深淵ランダムドア のブックマークコメント


エンジェルテリオン。七の獣。

鳥の王。パンゲオンの7つの空を支配する翼少女。

3対と片翼、合わせて7枚の白い翼を持つが、元々は4対あった。

かつてヒトに虐げられる存在だった頃、鳥だけが友であり、空だけが安住の地だった。

虚空の力を以て大地をも支配し獣の王となるべく戦う。

BrittaBritta2012/10/28 03:21The ability to think like that is alawys a joy to behold

lxqkhzprblxqkhzprb2012/10/29 09:31pcvGf3 , [url=http://sbjocnrvmxjh.com/]sbjocnrvmxjh[/url], [link=http://uuawaxpojvwx.com/]uuawaxpojvwx[/link], http://nceyoopohxnk.com/

ymmokknnaaymmokknnaa2012/10/29 14:493rH0Cz <a href="http://ojopbzvwtoju.com/">ojopbzvwtoju</a>

xpraikiazxpraikiaz2012/10/30 21:57TS2XxA , [url=http://fihazbafzgvu.com/]fihazbafzgvu[/url], [link=http://saijodnahyvc.com/]saijodnahyvc[/link], http://pvbdlkfrwjqg.com/

2008/05/11 (日)ライオット4

B-09 上昇 B-09 上昇 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-09 上昇 - 深淵ランダムドア B-09 上昇 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント



ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ……

数十万人の叫び声と、それをかき消すほどの暴風。

地面はどこに行ったのだろう。遙か頭上に見える、あれが大地だろうか。

めまぐるしく空と大地が入れ替わる。ぐるぐると回っている。

いや、回転しているのは自分だ。フィアマは何が起こっているのかを理解した。

周りにいる兵士達も、フィアマが乗っていた馬車も、馬も、気流にもみくちゃにされながら、空に向かって落ちていく。

目の前を兵士の槍が横切った。危険を感じたフィアマは周囲のものを全て吹き飛ばした。

そうしてわずかに開けた視界の果て、空の遙か高みに鳥が見えた。

あれは天使だ。7枚の翼を開き、こちらを見ている。

フィアマはその天使が嗤っているのだと感じた。

凄まじい勢いで天使との距離が狭まってゆく。

大地との距離は反比例して広がっていき、ばらばらに上昇していく兵士達との距離も心細い程に離れてしまった。

山よりも雲よりも遙かな高み。

フィアマは大気と冷気に阻まれ震える喉を酷使して呪文を詠唱する。

天使の顔がハッキリと見えた。

殺す。

フィアマは爆撃を放った。




獣 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - 獣 - 深淵ランダムドア 獣 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

何らかの形で獣の性質を持つ者。

また【力】を持つものの総称でもあるが、目覚めていない場合がある。


テリオン テリオン - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - テリオン - 深淵ランダムドア テリオン - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

選ばれし獣少女達のこと。

また、テリオン以外の獣をビースト、生物ではない獣をブルーテと呼ぶ。


マスターテリオン マスターテリオン - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - マスターテリオン - 深淵ランダムドア マスターテリオン - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

獣の王。

19人の獣少女達(テリオン)はマスターテリオンの座を賭けて戦う。

最後に生き残った者が獣の王、マスターテリオンであると予言されている。


獣の王 獣の王 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - 獣の王 - 深淵ランダムドア 獣の王 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

マスターテリオンのこと。

全ての獣の頂点に立ち、世界を滅ぼすとも滅びを防ぐとも言われる存在。


http://d.hatena.ne.jp/RAY19907/20080507/p2



A-11 役割 A-11 役割 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-11 役割 - 深淵ランダムドア A-11 役割 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント





このパンゲオンで最も偉大なる天才少女アリス

そのアリスが生み出したのがフラベウファである。

人工物でありながら生命の資格と獣の霊格を持ち、選ばれし獣(テリオン)のみが持ちうる【力】をも持つ。

そして人としての心も備えた少女、それがフラベウファ


だが彼女はその存在全てをアリスに捧げている。

そしてアリスフラベウファの「役割」を知っている。





http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%a5%d5%a5%e9%a5%d9%a5%a6%a5%d5%a5%a1

http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%a5%a2%a5%ea%a5%b9



B-18 ザリスの親友 B-18 ザリスの親友 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-18 ザリスの親友 - 深淵ランダムドア B-18 ザリスの親友 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント




古い親友と再会したザリスは、親友と共に行動することに決めた。

自分が兄の病を治療する為に旅をしている事を告げると、親友は快く協力を申し出てくれたのだ。

ザリスは涙した。嬉しさで満たされ、替わりに自分も何か協力することを約束した。

親友はそれなら、と頼み事をしてきた。

それはある獣を倒すのに協力してくれというものだった。

その獣を倒さなければ世界が滅びてしまう。

それを救えるのは私達だけなのだと。

「こ、この私に任せなさい。貴方がいれば私は何にだってなれるわ! これからの私が本当の………………闇桜……バーニングザリスよ!」



http://flicker.g.hatena.ne.jp/TimeTide/20080505/p4

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/37735/1201617770/



A-05 スペック A-05 スペック - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-05 スペック - 深淵ランダムドア A-05 スペック - 深淵ランダムドア のブックマークコメント




  • 型式番号:ALS-2929 
  • 設計者:■■■■■■
  • 全高:1.4m
  • 重量:30㎏(非重力制御時1.2t)
  • 動力源:ホロスコープ4
  • 最大作戦行動時間:不明。
  • 最高自走速度:300km/h
  • 最高跳躍高:70m
  • 固定装備:MSジェネレーター×4 ライオットキャンセラー×2 対館ライフル
  • 追加武装:はてなきのつるぎ / 不壊の刃 / 岩穿ちの剣 / レーヴァテイン×3 / 超レーヴァテイン×3
  • 外見:白いローブ姿の銀髪の少女。
  • メモ:非常に故障しやすい。



http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%a5%ec%a1%bc%a5%f4%a5%a1%a5%c6%a5%a4%a5%f3

http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%CC%B5%B8%C2%A4%CE%B7%F5

http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%c9%d4%b2%f5%a4%ce%bf%cf

http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%cc%b5%b8%c2%a4%ce%b7%f5

http://flicker.g.hatena.ne.jp/Niv-Mizzet/20071205/p9



A-07 鳥の王 A-07 鳥の王 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - A-07 鳥の王 - 深淵ランダムドア A-07 鳥の王 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント




鳥たちが崇める空の王がいた。

彼女は空を支配する力を持ち、鳥達の王でもあった。

王に名は必要なくただ【王】と呼ばれていたが、ヒトの中には彼女を第七の虚無(セプティゼプト)と呼ぶ者もいた。

王は生まれたときから王であった。そして同時にテリオンでもあった。

彼女はその力で空を、時には海をも支配した。

しかし大地を、そしてあの忌まわしき王者の塔を支配することは出来ずにいた。

だが鳥たちは王の意志を支持した。

どうぞ我々の空を無礼にも貫くあの塔を砕き、大地をも支配する獣の王とおなり下さい、と。

鳥の王は力を漲らせ塔へ向けて飛び立った。

鳥の大地を手に入れる為に。




B-14 クランテルトハランス B-14 クランテルトハランス - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - B-14 クランテルトハランス - 深淵ランダムドア B-14 クランテルトハランス - 深淵ランダムドア のブックマークコメント

その時リクート・マータが目を付けたのはザリスだった。

ザリスである必要性は無かったが、それなりに戦闘能力があり、かつあまり好戦的でない者であれば誰でもよかった。親友達や恋人達に調べさせた中でそれなりに高い攻撃力を持つ魔女ザリスが条件に当て嵌まり、かつ近場にいるようなので選ばれた、というだけの話だ。



ザリスじゃない! 久しぶりね、元気だった!?」

ザリスは訝しんだ。こんなやつは知らない。

「……誰?」

「いやね、忘れちゃったの? あなたの親友のクランテルトハランスじゃない!」

ザリスはハッとなった。

「私に親友なんていない……で、でもその名前はまさか……私の脳内親友!?」

「そ、そうよ、親友のクランテルトハランスよ! あなたに会う為にやってきたの!」


http://flicker.g.hatena.ne.jp/TimeTide/20080509/p1




C-14 アミアウィズ C-14 アミアウィズ - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - C-14 アミアウィズ - 深淵ランダムドア C-14 アミアウィズ - 深淵ランダムドア のブックマークコメント



偽愛の力・アミアウィズは「相手が最も欲しているが不在である存在を担う力」である。

リクート・マータはこの力で親友や恋人、時には親や子を何百人も作ってきたのだった。

目的は一つ。獣の王となるであろう最強の獣、カッサリオの親友となること。

だがその為にはある程度の力が必要となる。

この能力は「クランテルトハランス」というキーワードを相手に聴かせる必要がある。

相手は仮にも最強の獣。言葉を発する前にやられる可能性が無いとは言えない。

リクートは自分が弱いことを知っている。数百人いる親友達のなかでも最弱に近い。

もっともそれは強い親友を集めてきたせいでもある。

そしてその親友達には、カッサリオに能力を使用する時の壁になって貰うのだ。

「セシリアちゃん! 親友のクランテルトハランスよ! あなたに会う為にやってきたの!」

準備は着々と進んでいる。




http://wiki.livedoor.jp/flicker2/d/%a5%a2%a5%df%a5%a2%a5%a6%a5%a3%a5%ba




D-14  雨 D-14  雨 - 深淵ランダムドア を含むブックマーク はてなブックマーク - D-14  雨 - 深淵ランダムドア D-14  雨 - 深淵ランダムドア のブックマークコメント




リクート・マータとその親友達は王者の塔を目指していた。

それは新たに親友となったセシリアから、ある国の軍が王者の塔に攻め込むという情報を得たからだ。

リクートはこれを好機と見た。

最強の獣とて10万もの兵を相手に戦っていれば、キーワードを聴かせるくらいの隙が出来るかも知れない。

交戦に入る前に軍に追いつかねばと森の中を走る一行。

クランテルトハランス、あれはなんだ?」

親友の一人が空を指して言った。

王者の塔の近くに、天高くから何かが落ちてくる。とてつもない数だ。

まるで雨のように降り注ぐ影はみるみるうちに地面へと近づき、木の陰で見えなくなった。





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森を抜けた先には地獄があった。

「いったい何があったの……?」

血と肉と鉄が地平線の彼方まで転々とぶちまけられている。

「また何か落ちてきたぞ!」

森の方へ白い何かが堕ちた。流星の如き落下と共に、木の倒れる音が聞こえた。

「ま、まさかっ、これがカッサリオの……?!」

力だというのだろうか。だが他に考えられない。

これほど圧倒的な虐殺が王者の者でなくして何だというのか。

その場にいる全員が動きを止めた。

リクートは震え上がった。

この大虐殺を見よ。こんな事が出来る相手に果たして一言を言う時間があるのだろうか……

目の前に現れた王を見て、リクートは思った。

だが既に選択肢はない。

目の前にいるのだから。

自分とさほど変わらない少女。だが、見ているだけで頭がおかしくなりそうな、圧倒的存在。

そしてリクートはクランテルトハランスを唱える。

わずか0.74秒の時間があればいい。それだけの時間があれば王はともだちだ。

SolSol2012/08/13 21:41What a neat atrcile. I had no inkling.

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